日本語入力環境が整うと気になってしまうのが字体。そう、フォントです。以前の Windows 環境と同じにするならば同じフォントを使えば良いのですが、いざフォントを選択しようとすると、"Noto シリーズ" のフォント群の多さに圧倒されてなかなかフォント選択が手間取ります。そこで使わないフォントならと、ごっそりと削除しました。
まずは現状でのフォントの使用容量を見てみる
ターミナルから次のコマンドで /home/【ユーザー】にある個別の font を除きシステムにある容量を数字で把握できます。
◆FONTのディスク容量
du --max-depth=2 -h /usr/share/fonts
素の ubuntu 24.04 なら、おそらくは /noto/ のところが凄く容量を消費しているはず。

この画像の場合は削除した後なので、/noto/ のところはさほど大きくないです。
(扉画像のフォントマネージャーで見えるとおり、Noto絵文字とThai言語のみ入れてます)

もっともフォントを削除しなくても、フォントマネージャーから個々のフォントの前に付いているチェックボックスを OFF にすることで、各種アプリから見えるフォントの選択で表示されなくなるのでフォントのファイルを削除したくない場合はそれでもいいと思います。
フォントマネージャーがインストールされていない場合は追加してください。
◆フォントマネージャー
sudo apt install font-manager
Notoフォントの実体をごっそり削除

合計で 789 Mbyte 😆
このままだと規定のフォントが変なものになってしまうので、代わりに TAKAOフォントを一式入れました。
◆Takaoフォントのインストール (過去のubuntuでデフォルトのFontだったものらしい。以前の記述が残っていて、優先的にデフォルトフォントになるとのこと)
sudo apt install fonts-takao
◆デフォルトのフォントの確認
fc-match
fc-match sans-selif
fc-match sans
fc-match selif
fc-match monospace
フォントの削除は各自の好みで!
◆もしもまた Noto フォントを入れたくなったら、削除時に表示されたパッケージ名を全て指定してインストールするか、必要なパッケージだけ(例えばCJKだけ)の指定でもいいと思う。
sudo apt install fonts-noto-cjk
sudo apt install fonts-noto-cjk-extra
sudo apt install fonts-noto-color-emoji
指名でGoogleフォントをフォントマネージャーから入れるには

1.【G】のボタンをクリックして、Googleフォントの選択へ切り替え
2.目的のフォントを選ぶ。
→ フォルダー指定だと配下全てのフォントファミリーが対象になる
→ フォルダー以下で個別に指定すると、そのフォントのみ対象になる
3.指定したフォントをインストール(ダウンロード)
Noto フォントをごっそり削除した場合は、絵文字のフォントとシンボル系のフォントの追加をお勧めします。

フォントマネージャーからの選択でフォントをインストールすると、/user/share/fonts/ 配下ではなく、/home/【ユーザー名】/.local/share/fonts/ の方に収容されるようです。

とりあえず Noto の CJK はイラナイけれど、JP と Thai は使いたいので個別にインストールしています。各々の文字の幅で全セットだから結構な容量ですが、これぐらいならいいかなーって。
APT のパッケージマネージャーからもフォントを入れられます
コンソールから sudo apt install fonts-××××× と入力して APT のパッケージ指定でフォントのインストールをするのは先にも触れていますが GUI 操作で色々と見ながら楽々インストールも出来ます。

Synaptic パッケージマネージャー を起動して左のセクション選択から「フォント」を選ぶとパッケージの一覧をフォントのみに絞れます。その中でインストール済み/未インストールの状態も分かるので必要なフォントのパッケージを選択してインストールも手軽です。
Synaptic パッケージマネージャー は最初からインストールされているかもと思いますが、なければアプリケーションセンターから Synaptic で deb パッケージを検索。もしくは WEBサイトから取得できます。Synaptic Package Manager - Home