
VM 環境で Windows の OS を走らせて Windows のアプリを使うのではなく、 Wine を利用して直接に Windows のバイナリを起動することが出来るというのも Linux を使うにあたって理由の1つです。 そんな Wine のバージョンが今現在では 9.x と結構進んでいて期待感があります。
最初に起動したアプリは 「壁カレ4」
Windows の常駐物のアプリを Wine で起動するとメモリーを消費しますが、そんなには気にならないかなぁ。物理的なメモリー総量が少ない環境だと常駐は避けたくなりますが PC 環境次第でしょうか。
とにかく対象の 「壁カレ4」が Windows のレジストリーも使わず、.ini のみの記述なのでそのまま何もせずに動作しました。
環境を COPY せずに、直接に起動
Wine をインストールすると、指定のディレクトリー(通常は /home/【user】/.wine)に、Windows 側環境の C ドライブ相当となる drive_c のディレクトリーに各種アプリを収容して起動するのですが、 Wine 側からアクセスできる場所であれば、どこに収容しても起動が出来ました。そのカラクリは、初期状態で Linux 側の root である "/" が、Wine 側の環境での別ドライブとして割り当てられており (そのまま初期だと z: ドライブ) どこにあっても、(たとえ臨時のマウントドライブでも) Wine からアクセス可能というものでした。まぁ Ubuntu など Rootアカウントが無効な環境だと安心ですが、ちょっと危ないなぁと感じました。私の場合は 元の Windows 環境にて既に z: ドライブは割当済みだったので誤動作するのを危惧して z: ではなく別のドライブ文字で "/" を割り当てました。
◆私の環境だと
sda1 = NTFS (元の Windowsが入っていて boot可能)
sda2 = EXT4 (ubuntu 24.04.1 LTSが入っていて boot可能)
となっていて、sda1をマウント状態にすることで直接に Windows のアプリ【壁カレ4】を Wine から起動します。
直接に起動することで、Linux 側で【壁カレ4】の内容を更新しても、ちゃんと Windows 側で起動したときにも更新内容が表示されました。
◆惜しむらくは・・・
環境設定で Windows XP や Windows 98 を指定しても背景の透過処理が行われず黒いままです。どこかでアルファー処理について書かれている節を見た気がするのですが失念。まぁ動作していればいいかなーって、そのままです😅
【壁カレ4】の自動起動はログイン時にバックグラウンドで起動
どうも【壁カレ4】がカレントディレクトリーでしか、うまく動作してくれないようで
起動時にbashにスクリプトでやらせてます。
(末尾の "&" の付加により終了待ちをせず、並列して動作する)
# 壁カレ4をBG起動
cd '/mnt/xp32/Program Files/Kabe4'
wine KABE4.exe&
# 一応ホームに戻す
cd ~/
Wineのインストールはアプリケーションセンターから

特に今では違いは無いと思いますが、やはり直接にインストールせずにアプリケーションセンター経由でインストールしたほうが良いのかと思います。
help.ubuntu.com過去の ubuntu コミュニティーでの内容だと ubuntu 向けの Wine パッケージがあったと伺えます。
あの ファイナル・ファンタジーXIV も動作するようです。
appdb.winehq.orgアプリケーションやツール類以外でも Wine は有用そう。